知的財産管理技能検定3級について、前回のBlogで記載しました。

ここでは2級を受講する方に向けて、参考となる情報を提供致します。
3級と同様の出題範囲となります。
3級から継続して受講することで効率よく学習が進むかと思います。
- 特許法
- 実用新案法
- 意匠法
- 商標法
- 著作権法
- 不正競争防止法・独占禁止法・その他
- 条約
3級と共通している部分は、特許・実用新案と著作権の問題が多く出題されます。
ただし、実技においては商標の問題も多く出題される傾向にあるため、ここも注意です。
3級の時には問われなかった内容も出題されます。ほぼ確実に出題されるのはIPランドスケープに関する出題です。
種苗法や不正競争に関する出題も増えたと感じています。
逆に3級の時に多く出題されていたが、2級での出題が減ったと感じたものは著作権法や権利の年数が問われる問題です。
学科と実技の多くは選択式問題となりますが、4択の選択となります。
3級の時は3択だったので正解確率も高いのですが、1つ選択肢が増えるだけで難易度が上がるうえに時間を消費することになります。
また、合格ラインは80点以上となるため、少しのミスで簡単に不合格となります。40問中不正解が許されるのは8つまでとなります。ここが3級より厳しい合格基準となる部分で、より正確に回答することが求められます。
試験時間も60分となり、より集中力を切らさず最後まで解き切ることが求められます。問題の前半で難しい問題に遭遇することが多いため、前半で思考力と時間が削られ、後半にあせらないようにすることが重要です。
実技の出題傾向として、初めに大問が3つ(特許・著作権・商標)出題され、◯か×の選択後、理由を選択する問題が続きます。ここで選択を誤ると連続して2問不正解となってしまいます。
大問の出題傾向は過去問を何年分か実施しているとわかるように、類似した内容の問題が出題されることがあります。私もこの大問で不正解になることが多かったので、重点的に勉強しました。
私が実際に使用したテキストは下記の4冊です。
テキスト1冊、問題集3冊です。
・知的財産管理技能検定2級テキスト
今回は公式テキストを購入してみました。内容は分厚くて、細かい内容まで記述されておりさすが公式テキストという感じです。しかし、お値段が少し高いです。内容はまとまりや要点が掴みづらいと感じる方もいるかもしれません。
・知的財産管理技能検定2級厳選過去問題集
公式テキストと連動した問題集です。個人的にはかなりオススメです。過去問からの出題を集めた問題集で、これを繰り返し解き、間違えたところをマーキングして、そこを重点的に解き直すことでかなり実力がつきます。
・知的財産管理技能検定(R) 2級学科スピード問題集
厳選問題集以外にも、出題傾向をより広く把握したいということと、3級の時にかなり重宝したので、こちらも追加で購入してさらに知識の定着を狙い、結果購入して正解でした。こちらは問題集ですが、テキスト情報のまとめ記載もありますので、公式テキストでわかりづらい部分を補完してくれる役割で活躍しました。
過去問以外にオリジナル問題も記載されています。オリジナル問題は結構難しいです。
・知的財産管理技能検定(R) 2級実技スピード問題集
こちらは実技の問題集です。
私は実技がなかなか得点が取れなかったので、特許・著作権・商標の大問3問を解くために重点的に学習しました。
- 勉強期間は2.5ヶ月。3級試験時の知識を取り戻しつつコツコツ
- 試験1ヶ月前に集中して実施
- 公式テキスト読み1周
- 厳選問題集2周(2周目は不正解部分を重点的に)
- スピード問題集2冊(学科、実技)を各2周
- 村井PのYoutube大学2級対策講座(学科、実技)学習
- 厳選問題集をもう1周。ここでほぼ正解できるようになって自信をつける
- 過去問直近3回分を実施(不正解部分を解けるまで繰り返し実施)
たぶんはじめテキストを読んだだけでは、なんだか知識が定着しないかと思います。でも問題をいくつか解くことでテキストを見直すことを何度かあると思いますので、はじめはさらっと読み流す程度で問題ないです。
問題を解き、不正解の問題の箇所をマーキングしておいて、あとでその問題を重点的に解くようにしたのがよかったと思います。それを全てクリアできたら全範囲を網羅して回答できた証となります。
ちなみに過去問は問題と正解が公開されているのですが、正解の理由については情報がありません。
そこで助けられるのが、Youtubeで発信されている知的財産管理技能検定に関連する動画です。
丁寧に説明されておりますので、かなり助かります。
ちなみに、私は何度か過去問を解いた時に、合格ラインの80点付近を何度も叩き出すような点数が続き、正直ギリギリのラインの状態でしたが、問題と回答を覚えるくらい繰り返し実施すると自身がつき、試験当日を迎えることができました。
実際に私が実施した時の感想です。
3級に受験した時と同じ場所で受験したのですが、3級の時よりも受講者は少ない感じがしました。(会場の人数制限の関係かもしれませんが)
受講者はやや年齢層は3級より高く、スーツを着た年配の方も受験されておりました。
試験前は少し緊張しましたが、平常心で集中して解き切ることだけを考えて臨み、
試験時間は60分ですが、学科は45分、実技は50分程度で解き終わることができました。
試験後、自己採点してみた傾向としては後半の問題は正解率が高く、実技はやはり大問のところで不正解がありました。やはり前半をうまく乗り切れるかが勝負となりますね。
3級をクリアした方はつぎのステップとして2級の受講にトライすることを検討されるかと思いますが、2級は気を抜くとすぐに不合格になってしまうくらい集中力が必要な試験です。
一通り学習し、自分が苦手なところをしっかりマーキングしつつ繰り返し解くことで確実に実力はついてくるので、是非挑戦してみてください。2級合格の先に目指すものは人それぞれかと思いますが、一回の試験で合格できるように集中して取り組めると良いですね。